中古車を購入するとき、手数料のひとつとして「陸送費」を請求される場合があります。
しかし初めての中古車購入をする人にとって、なじみの薄い陸送費という言葉を聞いてもピンと来ない人もいるでしょう。
今回は、陸送費の定義、陸送費の相場、陸送における注意点などを解説していきます。初めての中古車購入を検討している人は、ぜひ参考にしてください。
陸送費とは?納車費用とは違うの?
そもそも陸送費とはいったいどのような費用なのでしょうか。また似たような意味合いの費用で納車費用がありますが、この両者の違いは何なのか気になる人もいるでしょう。
陸送費の意味、納車費用の違いについて、以下より説明していきます。
陸送費とは
陸送費とは、購入した車を購入者のもと、あるいは購入者の希望する場所へ送り届ける際に発生する費用のことです。一般的には、届ける車は陸上で運ばれます。
輸送方法は以下のものが主な方法です。
- 車を販売している店舗の従業員が運転して届ける
- 店舗が所有している積載車で車を積んで届ける
- 店舗が陸送専門業者に依頼して届ける
店舗が購入者自宅の近場であれば、購入者が運転して自宅へ帰ることが可能ですが、店舗が遠隔の場合は陸送という手段になり、この場合費用が発生します。
一般的には、届ける距離が遠くであればあるほど、陸送費が高くなりますが、かかる費用は店舗によって異なる仕組みです。
納車費用と陸送費の違いについて
納車費用と陸送費の違いを以下の表にわかりやすくまとめてみました。
納車費用 | 輸送に加えて、中古車の洗車代(車内清掃も含む)、ガソリン代、各種手続き費用も含まれた費用 |
陸送費 | 輸送にかかる費用のみ |
中古車販売店によっては、納車費用があっても陸送費の文字がない場合もありますが、これは納車費用に含まれていることが多いです。
また、納車費用の内訳・総額も店舗によって異なるので、見積もりの際に確認しましょう。
中古車の陸送費の相場はどのくらい?
中古車を初めて購入する方は、陸送費にいくらかかるか気になっている方もいるでしょう。では、陸送費の相場はいくらぐらいなのか、以下より解説します。
♦近隣(1〜3時間の距離)の場合
陸送費相場 | 所要日数 |
中古車販売店:1〜3万円 | 約2~4日 |
ディーラー:2~3万円 |
♦遠方(4〜10時間の距離)の場合
陸送費相場 | 所要日数 |
中古車販売店:4〜7万円 | 約4~10日 |
ディーラー:3~10万円 |
店舗の種類、その時々の状況(燃料費の高騰など)によって、相場は変動しますが、以上の金額が大体の相場となっているので、参考にしてください。
遠方の場合、中古車販売店やディーラーでは3万円もの差があります。
中古車の陸送をする時の注意点
中古車販売店のなかには、以下のようなタイプもあります。
- 人手不足で慣れていないバイトを使うお店
- 費用の内訳をはっきりとさせないで後になって請求するお店
このようなお店に遭遇した場合、こちらが損をしてしまうので対処法を考えておくことが大事です。
それでは、中古車の陸送をする際、どんな点に注意点しないといけないか、以下より説明します。
陸送費用の内訳を確認する
中古車を購入した際、見積書をしっかりと確認してどんな項目にいくらの費用がかかっているか、陸送費用の内訳を確認することが大事です。
店舗によっては見積書に「別途請求」という記述がしてあるだけで内訳の内容を明確にしていないところもあります。また、明らかに必要のなさそうな項目が用意してあって請求しているパターンもあるので、疑問に思っている箇所があったら質問しましょう。
疑問をそのままにしておいて、あとになってから予定になかった金額を請求されるパターンも少なくありません。少しでも疑問に思ったらすぐに質問して疑問を解消しましょう。
傷がないか確認して写真を撮っておく
購入した中古車は、陸送する前にどんな状態か車体・車内ともにしっかりと確認しておくことが大事です。
陸送の最中にお店側の不手際で傷や凹みが生じても、確固たる証拠がないと「中古車だから以前から傷や凹みがあった」とお店側の主張が通ってしまうケースもあります。
陸送する前の段階で車の写真を撮って、陸送前の姿を確認しておきましょう。
車内に荷物が残っていないか確認する
陸送前に、車内に貴重品を置くのはやめましょう。自分が購入した車だから車内に荷物を置きっぱなしにしても、盗難されることはないから何も問題はないだろう、と思っている人もいるかもしれません。
しかし、車内に物を置いても安全という保証はなく、陸送前後に車内の荷物を紛失しても、荷物は自己責任なのでお店側の責任にはなりません。
トラブルを回避するためにも、陸送前に車内に置いてある荷物は片付けるようにしましょう。
中古車の陸送費を安くする4つのポイント
陸送費は婆によっては10万円近い高額になります。少しでも陸送費を安く抑えるにはどうすればいいのか、押さえておくべきポイントを以下より4つ紹介します。
近くの陸送業者の営業所に持ち込み・取りに行く
購入をお願いした店舗が遠かった場合でも、最寄りの店舗まで輸送してもらえれば、自分で取りに行くことは可能です。
取りに行ける範囲まで車を持ってきてもらえれば、その分、陸送の距離は縮まるので、費用も抑えられます。
ただし、購入した車の店舗によっては、そのような方法を行っていない場合もあるので、事前に確認しましょう。
時間の融通をもたせて指定しない
陸送業者にとって、新生活に備えて車の購入が目立つ2〜4月は繁忙期です。この時期は忙しいため料金を通常より1.5〜2倍ほど割高に設定しているところも少なくありません。
また、この時期は依頼が殺到しているため、何時以外には受け取りができないという時間の融通がききにくい時期です。時間の融通を持たせて指定しないようにすることが、大事といえます。
時間に余裕を持ち、さらに繁忙期を避けると、安く抑えられるでしょう。
直前ではなく納車1~2カ月前に予約する
直近で車を購入して陸送を依頼すると、店舗によっては注文が殺到して対応できない場合もあります。
この場合は店舗側もスケジュールがタイトになって無理をしないといけないので、料金も割高になる可能性が高いかもしれません。
店舗側のスケジュールに余裕を持ってもらうために、納車1〜2ヶ月前に予約をすれば店舗側も快く対応できて、陸送費も安くなる可能性があります。
引越しの際は陸送会社に依頼する
遠方に引っ越しをする際、引っ越し業者に車の陸送をお願いする人もいるでしょう。
引っ越し業者はオプションとして陸送も受け付けているところが多いですが、引っ越し業者に依頼すると割高になる可能性があります。
引っ越しとは別に、個人で車のみ陸送会社に依頼すると、安く抑えられることも多いので、安さにこだわりたい場合はその方法を選ぶといいでしょう。
カスタム車など割高になる車もある
カスタム車など、通常の車と異なる車は、陸送費が通常より高くなる可能性があります。具体的にどのような状態の車がその対象なのか、以下より説明します。
車体を低く見せるための改造車
ローダウン車、通称「シャコタン」と呼ばれているカスタム車は、車体と地面が擦れないように運ばなければいけないので、特別車両を利用することが多いです。
そのため、通常より割高になる可能性が高く、陸送自体を断る会社も少なくありません。
全高が2m以上の車
ハイエースなど全高2m以上の車は、通常の陸送車に載らない可能性が高いので、通常より2〜3倍の料金になる可能性が高いです。
事故等で動かなくなった不動車
事故・故障で動かなくなった車を陸送したい場合、ウィンチを使って積載車に積み込むので、通常の陸送より手間がかかり、その分、費用が3〜4倍になります。
車の陸送を業者に依頼するならクルリクがおすすめ
車の陸送・輸送を検討している方は、車輸送サービス「クルリク」への依頼をおすすめします。引っ越しや譲渡、個人売買などどんなニーズにも対応可能で、日本全国どこでも対応することができます。
平日だけでなく土日祝でも受け付けており、最短翌日には陸送が完了するので急いでる方も安心です。
公式HPからWEB見積もりの依頼や、電話での問い合わせもできるため、ぜひ一度問い合わせしてみてはいかがでしょうか。
まとめ
陸送は、依頼する業者によって料金や細かい対応が異なるので、事前にしっかりと業者選びのポイントを把握しておきましょう。
今回の当記事を参考にして、陸送費の相場や安く抑えるためのコツなどを覚えて、スムーズな陸送を実施していただけたら幸いです。